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ドライブ [日本の作家 か行]

ドライブ (TO文庫)

ドライブ (TO文庫)

  • 作者: 黒田研二
  • 出版社/メーカー: ティー・オーエンタテインメント
  • 発売日: 2014/04/01
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
何者かに拉致された犬塚拓磨はワゴン車の中で目を覚ます。車内には互いに見知らぬ5人。放置されたタブレット型PCのモニターでは、仮面をつけた謎の人物〈夢鵺(ゆめぬえ)〉が語り出す。解放される条件は定められたルートを走行し、制限時間内に最終目的地へ辿り着くこと。脱出不可能な死のロング・ドライブはやがて、殺戮の渦へと加速してゆく。6人に秘められた意外な接点が明らかになる時、狂おしい情念が迸るノンストップ・スリラー。


2022年11月に読んだ5作目の本です。
黒田研二は、マンガやゲームのお仕事が多く、小説のお仕事が減ってきている印象です。
その意味で貴重な小説の新作ということで、2014年4月奥付のこの文庫本が出たときにはあまり聞きなれない版元でしたがすぐに購入しました。

積読にして早や幾年、この本、改題して新装版が2022年2月に出ました。
題して「ワゴンに乗ったら、みんな死にました。 」(TO文庫)

改題新装版の書影も掲げておきます。

ワゴンに乗ったら、みんな死にました。 (TO文庫)

ワゴンに乗ったら、みんな死にました。 (TO文庫)

  • 作者: 黒田研二
  • 出版社/メーカー: TOブックス
  • 発売日: 2022/02/01
  • メディア: 文庫



上に引用したあらすじをご覧になるとわかるかと思いますが、わりとよくあるパターンの話です。
こういう映画一時期多かったですよね。
オープニングから中盤にかけて、想定通りの、こういう物語の典型的な展開で進んでいきます。
次はだれが殺されるのか、果たして仕掛けた犯人はどういう人物で誰なのか?

このまま最後まで突っ切ってしまうというのもアリだとは思いますが、そこは黒田研二ですから、ひねりがあるのだろうと予想。
そして黒田研二ならこういう展開になるよね、という想定通りに進みます。
その意味では不満を抱いてもいいのかもしれませんが、こういう方向性は好きなので不満は感じませんでした。
また新作を書いてほしいです。

最後まで読んでちょっと気になったのは、視点人物である主人公犬塚琢磨の設定。
逆恨み、であってもよいのだとは思いますが、彼に対しては逆恨み以外の何物でもなく、設定に少々難ありかな、と。







タグ:黒田研二
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