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C.M.B.森羅博物館の事件目録(42) [コミック 加藤元浩]



C.M.B.森羅博物館の事件目録(42) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(42) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/10/17
  • メディア: コミック

<帯あらすじ>
ジャガーの棲む南米の大湿地帯・パンタナールを訪れていた森羅と立樹。そんな矢先、友人の夫が営む大農場の西にある森で、2つの殺人事件が‥!
だが、それらは全てシャーマンの老婆によって予言されており──!?
《「ジャガーの森(前・後編)」他2編を収録》


シリーズ第42巻です。「C.M.B.森羅博物館の事件目録(42) 」(講談社コミックス月刊マガジン)

この第42巻は、
「月下美人」
「ジャガーの森」
「死体がない!」
の3話収録。

「月下美人」は、売れない、役者志望の青年が主人公。
不幸のポイントが貯まるといずれ還元されて幸福が訪れるという考え方が面白いですね。
小さなトンネルで消えた恋人(候補)の謎解き自体は噴飯ものですが(さすがにこの解決はないでしょう)、主人公の性格とは調和していると思いました。
蛇足ですが、作中バイトで配達中の主人公に、「そうやって空気が読めないからネクタイ締められないんだよ」というサラリーマン風の男が出てくるのですが、なんか典型的すぎて笑ってしまいました。

「ジャガーの森」はパンタナールが舞台。
パンタナール、いいですよ。でも行った際にはジャガーには会えませんでしたが。
さておき、そんな素敵な舞台で起こるのは、広大な農園の廻りで暗躍する麻薬組織や密猟者の影、相次ぐ殺人と物騒な物語です。
真相は納得感のあるもの──というか、わりと見え見えで──ですが、周囲の人は気づかないものか疑問です。少なくともシャーマンは気づいていたわけですから。
ジャガーのエピソードは超自然ですが、パンタナールやアマゾンといった地域ではあってもおかしくないような、あってほしいような思いがします。

「死体がない!」は経済学者&人材派遣会社社長の邸宅から凶器を持った血塗れの男が出てくるという派手な出だし。
邸宅には血だまりはあるものの事件らしきものの形跡はそれだけで死体などはなく、捕まった男も森羅を呼べというだけ。
非常によく企まれた事件になっていて面白かったのですが(目と口が線で描かれた森羅の顔がいいですね)、地下室の部分は森羅の説明通りとはならないように思います──とても楽しいアイデアなのですが。
ところで、経済学者&人材派遣会社社長の梅中大蔵って、竹中平蔵をどうしても連想させますね。わざとそうしているのだとは思いますが......


タグ:加藤元浩 CMB
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