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Q.E.D. iff -証明終了-(14) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.iff -証明終了-(14) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.iff -証明終了-(14) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/10/17
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
「1億円と旅する男」
徘徊しているところを保護された謎の老人。彼は1億円を所持していた! 記憶喪失の男が唯一覚えているのは、病床で聞いたオルゴールの音と、妻の遺した「ある言葉」だけ……。はたして彼の正体は!? 「メモリ」
事故で無くなった、燈馬の研究仲間・黄成(ファンソン)。彼が遺した研究成果はサーバーセキュリティを揺るがすものだった! それを知った各国はデータを奪取すべく暗躍。燈馬はデータを守り抜くことができるのか


Q.E.D. iff のシリーズ第14巻。「Q.E.D.iff -証明終了-(14)」 (講談社コミックス月刊マガジン)
奥付をみると2019年10月です。

「1億円と旅する男」は、非常によく企まれた作品で、記憶喪失の男の正体の着眼点はおもしろく、1億円のエピソードにも感心しました。犯人の狙いには驚愕しますし(帯にも「ラスト15P(ページ) 貴方は震撼する!!」とあるのは看板に偽りなしです)、底流となっている燈馬の思いは、なかなかシリーズでは出してこなかった部分でとてもいい感じです。
途中、可奈がこれまで見せてこなかったような表情を見せるのもとても印象的です。
なので、傑作! と言い切りたいところなのですが、アイデアが壮観で壮絶な分無理があり、さすがにこの記憶喪失の状況は起こらないのではないかと思えてならないのが惜しい。
ちなみに、七夕菊乃がちらっと出てきます。

「メモリ」は、量子暗号に資する研究データの入った USBメモリの争奪戦で、米ソ中が狙うというのだから大事です。久しぶりに、内閣情報調査室の梨田俊二も登場します。
にしては、遊園地を舞台にした幼稚でレベルが低く、マンガみたい(って、これマンガなんですが)。
蛇足ですが USBメモリに関するトリック(?) はうまくいかない気がします。少なくとも相手が不注意でないと思ったような効果は得られないように思います。
とはいえ、狙いは面白いですし、ここでも燈馬の思いが垣間見れてよかったです。
余談ですが、三角関数の加法定理の証明が懐かしかったですね。


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