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憂国のモリアーティ 13 [コミック 三好輝]


憂国のモリアーティ 13 (ジャンプコミックス)

憂国のモリアーティ 13 (ジャンプコミックス)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/11/04
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
緋色に染まった両手の血を拭い去ることは出来ない──
「犯罪卿の正体はウィリアム・ジェームズ・モリアーティ」
──シャーロック・ホームズによるミルヴァートン殺害を引き金に、大英帝国中を揺るがす衝撃の報道が駆け巡る。市民と貴族、その両者から忌み嫌われながらも、ウィリアムは自らの ”計画” に基づき、特権階級の人間を粛正し始める。全ての罪を一人背負うウィリアムに対し、ルイスたちは…


シリーズ第13巻。憂国のモリアーティ 13 (ジャンプコミックス)

表紙は......ジェームズ・ボンドですね。
愛嬌たっぷりにウィンクなんかしてますけど、しっかり右手には銃があるのでご用心(笑)。

#48、49、50、51 最後の事件 第一幕、第二幕、第三幕、第四幕(The Final Problem Act 1, Act 2, Act 3, Act 4)
を収録。

第12巻の終わりのモリアーティのセリフを再編集して、この第13巻はスターとします。
いわく
「彼(シャーロック・ホームズのことです)は「ミルヴァートンを殺した…
 一人殺せば二人殺すのも同じ事…
 つまり…これで間違いなく彼は僕の事も殺してくれるはずさ…
 ……早速取り掛かろう…
 リストアップしていた全ての悪魔に裁きを下す──」
(ちなみに第12巻感想に書いた邪推は邪推にすぎなかったようですね笑)

自らの名を出して犯行声明を出し、犯行を繰り返して世間を騒がせる。
最後にはウィリアムは自らの命を捨てる。

こういう筋書きに沿って、粛々と計画を進め事件を起こすモリアーティたち。
しかし、仲間たちの中にも動揺が広がり......
このあとの展開は秘すのがエチケットかとは思いますが、国を挙げての大騒ぎに、ホームズが担ぎ出されるということは言っておいてもよいでしょう──逮捕されている身ですけどね。

最後に第12巻に続き、この第13巻にも苦言を。
それは、巻末ちかくのホームズとワトソンのやりとり。
こういうの、似合わないですよ、ホームズにもワトソンにも。
いや、ヴィクトリア朝のロンドンにはまったくそぐわないと思います。
──まあ、これが人気の秘密でもあるとは重々察しておりますが。

どんどん盛り上がってきましたね。
次巻が楽しみです。


<蛇足>
「明時(あかとき)、ハーシェル男爵を殺害したのはこの私、犯罪卿こと ウィリアム・ジェームズ・モリアーティである。」
ウィリアムによる犯行声明です。
明時を知りませんでした。暁の古語なんですね(古文を学んだのは遥か昔なので忘れてしまっているだけという可能背もありますが)。
趣があっていい語だと思いました。




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