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Blacklist [タイ・ドラマ]

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久しぶりにタイ・ドラマの感想を。
「Blacklist」。
いつもの MyDramaList によると、
2019年10月から12月にかけて GMM 25で放映されていたようです。
全12エピソード。
ぼくが観たときは、YouTube に日本語の字幕もあったのですが、今確認するとありませんね。
英語字幕になってしまいます。



タイ・ドラマとして前回感想を書いた「2 Brothers」のあとに観たのが「The Gifted」(感想ページはこちら)で、あまりの面白さにびっくりし(未だに My タイ・ドラマ No1 はダントツぶっちぎりで「The Gifted」です)、似たような作品はないものか、と探して辿り着いたのが「Blacklist」。
「The Gifted」同様BLではなく、学園を舞台にしたサスペンスタッチのドラマです。
ポスターや上の YouTube のサムネイルをご覧いただくとわかりますが、「The Gifted」の主役を務めた Nanon が主演。ほかの出演者も、いままでタイドラマでお馴染みの俳優がいっぱい。

なんですが、最初にいってしまうと、これは駄作です。
同じGMM 25 だし、「The Gifted」を超えるものを作ろうと意気込んだんだと思うんですよね。
それで選んだ道が、扱う事件や悪人の狙いをエスカレートさせること、だったのが失敗です。
なんだかんだいっても舞台は高校。
そこにマフィアか暴力団かと見紛うような事件を盛りこんだら、非現実的になりすぎるでしょう。
それを高校生が解決するというのも無理がありますよね。
だから、というわけなのでしょうか、上のポスター中央にいる大人がメンバーに入っています。教師です。これ、興ざめではありません??

物語は Nanon 演じる Traffic の視点で進みます。
彼は失踪した姉の謎を探るために Akeanan 高校に転入してきた。
この校内に怪しい組織──リーダーは ”神の手” と呼ばれている──があって、それと対抗すべく? 作られた Blacklist と呼ばれるチーム。そのリーダーが教師。Traffic は Blacklist に加わり、姉の失踪の解明含め、学校に巣食う悪と戦うことに。

「The Gifted」をスケールアップさせようという狙いだったのだと思いますが、大きくしすぎて制御できなくなり、ぐちゃぐちゃになった印象です。

といいながら、見どころをあげておくと、タイドラマらしくというのか、最後まで視聴者を楽しませよう、驚かせようと、次から次へと山場を盛り込んでくところは立派だと思います。
Blacklist の狙いがどんどん変わっていく── "神の手" との闘いなのだろうと思ったら、 "神の手" の奥に更なる対象がいて、さらにさらに、と移り変わっていく──様子は、これでもかこれでもかと盛り込もうという意欲の表れ。物語が着地しそうになってからも仕掛けてくるのですから、すごいです。
その分無理が重なっていくのですが、意欲は買いたい。

また、出てくる俳優さん、女優さんたちの大多数が、もうすっかり顔なじみになっていまして、再会をよろこぶ楽しみもあります。

それにしてもエンディングでは Blacklist が再結集(?) していまして、いつでも続編が作れそうなかたちになっているのが笑えました。
さすがにこの続編は無理だろう(笑)。

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