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日本・マラソン列車殺人号 [日本の作家 た行]

日本・マラソン列車殺人号 (光文社文庫)

日本・マラソン列車殺人号 (光文社文庫)

  • 作者: 辻 真先
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/08/10
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
瓜生竜は、トラベルライターの父・慎の代理で三良旅行社の最後のツアーに同行する。その名も日本マラソン列車! 九州の宮崎をスタート、日本海沿いに列車を乗り継ぎ、北海道・函館まで辿り着く。指定の路線でゴールすると合計一億円のギャラが出る破格の企画に二組四人が参加した。出発早々旅行社の債権者の死体が福島で発見され、慎に探偵役が回ってくる。

作者あとがきがついていまして、これで、トラベルライター・瓜生慎のシリーズ最終巻となるそうです。
全27作のようですが、文庫化されていない「ソウル発殺人物語」 (トクマ・ノベルズ)からの6冊を除いて全部買って読んでいます!
辻真先はたいへんな多作家で、作風としては軽めなので、ミステリとして書評などで取り上げられていることは少ないような気がしていますが、ミステリファンがうれしくなるようなポイント--たとえば犯人限定の論理、だったり、意外な錯誤だったり--は、短い中でもきっちりおさえてあって、平均点の非常に高い作家だといつも思っています。
この作品でも、宮崎から函館までの、結構なロングランの列車の旅行を舞台に、いろんな登場人物の出し入れもしっかり計算されていて、安心して世界に浸ることができます。
だいぶご高齢になっておられる作者ですが、今後ともどんどん作品を発表していただきたいです。


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