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天使の眠り [日本の作家 か行]

天使の眠り (徳間文庫)

天使の眠り (徳間文庫)

  • 作者: 岸田るり子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/07/02
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ…。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー。

これも有楽町マルイのTSUTAYAでかなりプッシュされている本です。もっとも、ぼくが買ったのは別の店ですが...ほかの書店でも作者岸田るり子の文庫本は大きく取り上げられています。
「密室の鎮魂歌(レクイエム)」(創元推理文庫)で鮎川哲也賞を受賞してデビューした岸田るり子の第3長編。「密室の鎮魂歌(レクイエム)」 がなかなか楽しかった記憶があるので、期待して読みました。
が、正直、うーん、これは厳しいかな、と思いました。根幹となるアイデアが、あまりにも無理無理というか、荒唐無稽というか。残念ながら、ミステリファンとしては、このトリックというかアイデアを認めてはいけないと思います。これを認めたら、なんでもありになってしまうような気がします。
動機も、たぶん作者としては気合い入れていらっしゃるのではないかと思うのですが、そしてこれこそが、たとえばTSUTAYAの店員さんがプッシュされている理由だと思うのですが、仕掛けとマッチしていないように感じます。そのせいで、共感できるレベルになれていないのではないでしょうか。
企む力は強い作家だと思っているのですが、それが裏目に出てしまった印象です。
実力はあると信じているので、次の作品に期待します!
タグ:岸田るり子
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