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蛇蝎 ─DAKATSU─ [コミック]

コミックです。
最終巻である第5巻が昨年10月に出たのに気づいておらず、なかなか出ないなぁ、なんてボケたことを思っていました。出ていたことを知り、あわてて買って読みました。

蛇蝎─DAKATSU─ 1 (フラワーコミックスアルファ)

蛇蝎─DAKATSU─ 1 (フラワーコミックスアルファ)

  • 作者: 秋里 和国
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/09/10
  • メディア: コミック

九性、五行、本命性…
祐気方位に七大凶殺…。
“気学”を使えば、世界は自分の気のまま、思うがまま。
表向きは京都の帯問屋、しかし本業は気学を用い人を殺める闇の商売“蛇蝎”…その62代目・仙寿亜人に立ちはだかる数々の難題、事件、時にロマンス!
蛇蝎に目をつけられたら………………最期。<1巻>


蛇蝎─DAKATSU─ 2 (フラワーコミックスアルファ)

蛇蝎─DAKATSU─ 2 (フラワーコミックスアルファ)

  • 作者: 秋里 和国
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: コミック

古来より伝わる闇の商売・蛇蝎。
その62代目・仙寿亜人の前に立ちはだかったのはなんと、若き陰陽師!
中丸実央丸(通称・丸ふたつ)の真の目的と、狡猾なその手口とは!?
気学を“正しい道”へと導かんとする大きな力に翻弄される亜人。
最大最凶の………………危機!! <2巻>


蛇蝎-DAKATSU- 3 (フラワーコミックスアルファ)

蛇蝎-DAKATSU- 3 (フラワーコミックスアルファ)

  • 作者: 小学館
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/03/09
  • メディア: コミック

“気学”を用い、人を殺める闇の商売“蛇蝎”--。
その62代目・仙寿亜人の計画を執拗に妨害する若き陰陽師・実央丸。
古より夜を見渡し、導かんとする二人の“選ばれしもの”…
闘いの末に“浄化”されるのは、はたして!?
因縁の対決………………激化。<3巻>


蛇蝎-DAKATSU- 4 (フラワーコミックスアルファ)

蛇蝎-DAKATSU- 4 (フラワーコミックスアルファ)

  • 作者: 秋里 和国
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/02/08
  • メディア: コミック

すべての裏に実央丸あり。
亜人を執拗に追い、妨害し、自らの命すら顧みず蛇蝎を追いつめる実央丸の策謀--。
もはや打つ手なし!?
そしてついに、流香にも亜人の“正体”がばれてしまった!?
激動、激震、激情………………幕開け。<4巻>


蛇蝎-DAKATSU- 5 (フラワーコミックスアルファ)

蛇蝎-DAKATSU- 5 (フラワーコミックスアルファ)

  • 作者: 秋里 和国
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: コミック

“蛇蝎”の血脈を断ち切るため、流香に近づく実央丸。
流香をさがす亜人も命を狙われる。
“気学”は正道に戻るのか、否か。
蛇蝎VS陰陽師、因縁の決戦………………終結!!<5巻>



「気学を用いて人を殺めるんは、亜人、おまえの代で終わりや」
このセリフでこの物語はスタートします。
ただ、このセリフ、巻頭言のような扱いになっていまして、その後のストーリーはいったんこのセリフとは切り離して進みます。
殺し屋、というのとはちょっと違うのでしょうが、人を殺すことを商売にしている、という設定がおもしろい。
殺し方も興味深いですね。凶方向を教え、殺したい人をそちらへ動かすことで、勝手に死に至らしめる。
「蛇蝎は凶方向を教えるのみや。
あとは剋気が仕留めてくれはる」
中国から来た徐市(じょふつ)がもたらした気学。
ミステリでちょくちょくお目にかかった徐福みたいな人、別にもいたんだなぁ、なんてボケてたら、徐市って、徐福のことなんですね。むしろ正しくは徐市。勉強になりました。ミステリで見かけていた徐福と同じとわかって、急に根拠なく親近感湧いたりして。
一白水性とか九紫火性とかお正月にときおり見かけたような気がしますが、いやあ、奥深いですね。本来、除災招福のために用いるもの、ということですが、福を招けるのなら、災いだって呼べるはず。西洋風の星占いよりも、こっちの方がこういうサスペンスには似合うと思います。
舞台も京都! そりゃ、そうですよね、こういうのは京都が似合う。

マンガなので、自然界の“気”が姿を現したりします。自称「気様」(笑)。大阪弁、という設定なので、「キサマ」ではなく「キィサマ」と読むのかもしれませんね。
ミステリではありませんが、対決もの、ではあります。蛇蝎VS陰陽師。
陰陽師に対峙する方を主人公にしているのがポイントですね。

今回改めて1巻から通読し、そしてもう一度冒頭のセリフを読んでちょっとニヤリ。
最後がちょっとドタバタしていた印象なので、もうすこし長く続けてもよかったのではとも思いましたが、なかなか楽しい作品でした。
九星気学、興味を持ちましたが、今から学ぶのはちょっと敷居が高そう....

P.S.
蛇足ですが、殺しの報酬代わりに帯を買う、というやり方、非常に趣あって風流ですが(殺しに風流っていうのもいかがなものかと思うけど)、ワークするのでしょうか?
帯もぴんきりだと思いますが、元値があって、それに殺しの報酬分を上乗せする、というと帯の値段が大きくありえないプライスになったりしないでしょうか?
絵を同じように使うアイデアは過去にあったと思いますが、あちらは値段があってないようなもの、と読者が勝手に思いますから成立しそうですが、帯の場合はそこまでのものなのでしょうか?
素人の頓珍漢な疑問だと思いますが、ちょっと気になりました。





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