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つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない [日本の作家 か行]


つれづれ、北野坂探偵舎    心理描写が足りてない (角川文庫)

つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない (角川文庫)

  • 作者: 河野 裕
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/09/25
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
「お前の推理は、全ボツだ」――駅前からゆるやかに続く神戸北野坂。その途中に佇むカフェ『徒然珈琲』には、ちょっと気になる二人の“探偵さん”がいる。元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波さんと、天才的な作家だけどいつも眠たげな雨坂さん。彼らは現実の状況を「設定」として、まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する。私は、そんな二人に「死んだ親友の幽霊が探している本をみつけて欲しい」と依頼して……。


帯に、「カフェ&探偵 新シリーズスタート!!」とあります。
最近こういう作品増えましたねぇ。
そんななかで、なんとなく気になって購入しました。
あらすじに「まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する」とありますが、推理するというよりは、想像の翼をはためかせてストーリーを紡いでいくうちに、真相に近づいていく、という感じです。
面白そうでしょう?

ところが、これがまったく相性が合いませんでした。こんなに相性の悪い作品は久しぶりです。
設定も(佐々波は幽霊が見えます)、人物像も、舞台となる神戸の町も、扱われる事件・謎も、謎解きの方法も、さらには文章まで、なに一つとしてしっくりくるものがありませんでした...

ミステリっぽく売られていますが、おそらく正体はミステリ以外のなにものか、ということなんじゃないかと思います。
ミステリとして読んだこちらが悪かった、ということでしょう。


タグ:河野裕
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コメント 3

まっきー☆

最近、こういう本が増えてますよね・・・。 ワタシは結構好き嫌いが激しいので、絶対に興味がないもの以外は冒険しないですね。。。 
正統派のミステリーも最近少なくなってきているし、寂しい感じですよね。。。
by まっきー☆ (2014-12-06 22:25) 

31

まっきー☆さん、nice! & コメントありがとうございます。
増えているので、やっぱり気になってしまいます。
で、手に取ってみて後悔、というパターンが割りと...それなりに勘を働かせているつもりなんですが...
やはり柳の下のドジョウ狙いのものはダメなんですねぇ。

by 31 (2014-12-07 18:36) 

まっきー☆

見極めるのは、難しいですよね・・・。 釣り書きだけじゃ判断できないですしね。
これも時代、なのでしょうかねぇ。(;´д`)トホホ
by まっきー☆ (2014-12-07 19:53) 

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