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C.M.B.森羅博物館の事件目録(12) [コミック 加藤元浩]


C.M.B.森羅博物館の事件目録(12) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(12) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/10/16
  • メディア: コミック



この第12巻は、
「封泥」
「老婆と猿」
「張の幽霊」
の3話収録です。


「封泥」は、古代バビロニアで交易に使われた壺から、封印を破らずに中身が盗まれたという事件。
壺のフタを粘土でかため、その上に円筒印章を転がして刻印したものを、封泥と呼ぶらしいです。
この封泥を壊さずにどうやって? という謎なのですが、謎解きで森羅が明かすトリックって、うまくいくのでしょうか? まずうまくいかないような気がしますし、これでうまくいくのなら、ルーブル美術館の人なら、レントゲン写真なんかに頼らずとも物を見たら、トリックに気づくのではないでしょうか?
ま、この話、そんなトリックとか謎よりもなによりも、森羅の父親の一人が初公開! さらには母親も登場!! ってことの方が重大な気がします。

「老婆と猿」もトリックというか仕掛けが苦しいですね。
この状況だと警察が絶対に解明してしまうように思います。
でも、この話も、トリックとか謎よりも、森羅がマントヒヒを連れて帰ることが重要かもしれません。
博物館にヒヒなんて飼ったら、ものを壊してしまうんじゃ? と余計な心配をしてしまいました。
ところで、そのマントヒヒのヒヒ丸の登場シーンと同じページに、「修繕」となるべき個所が「修善」となっている誤植がありました。このミスを見る限り、かなを変換するのではなくて、活字を拾う、という作業をしているのかなぁ、と不思議に思いました。「しゅうぜん」と入力して変換するなら、「修善」なんて出てこないですもんね。
 
「張の幽霊」は、面白い発想のミステリになっていて、感心したのですが、幽霊を巡る部分は、ミステリ的にはアンフェアと言わないといけないでしょうね。
転落死のトリックは、大好きです、こういうの。ぜひ、ご一読ください、といいたくなる迫力(?)。
絵で見せてくれるので、なんだかリアルに感じました。落ち着いて考えたら、そんなリアルなはずないのにね。




タグ:CMB 加藤元浩
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