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ソクラテスの妻 [日本の作家 柳広司]


ソクラテスの妻 (文春文庫)

ソクラテスの妻 (文春文庫)

  • 作者: 柳 広司
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/12/04
  • メディア: 文庫


<カバー裏あらすじ>
皆さんがおっしゃるほど、わたしはあの人にとって“悪い妻”だったのでしょうか? ソクラテスの死後、悪妻クサンティッペが亡夫の実像を語る表題作の他、オイディプス、ゼウス、ミノタウロス、イカロス、タレス……いつか耳にしたギリシアの神や人々が、生き生きとよみがえる。平明な文体に深遠な哲学が沁み込んだ掌編集。


柳広司のこの作品、ミステリではありません。
ミステリ風味ですら、ありません。

「オイディプス」
「異邦の王子」(アナカルシス)
「恋」(テセウスとアリアドネ)
「亡牛嘆」(ミノタウロス)
「ダイダロスの息子」(イカロス)
「神統記」(ゼウス)
「狂いの巫女」(アガメムノン)
「アイギナの悲劇」(ミュシアス)
「最初の哲学者」(タレス)
「オリンポスの醜聞」(ヘファイストス)
「ソクラテスの妻」
「王女メデイア」
「ヒストリエ」(ヘロドトス)
(括弧内に、主となる人物の名前を備忘のために補記しました。)
13話収録ですが、各話原稿用紙10枚とのことですから、ギリシャに関係した話でまとめられた、まさに掌編集。
それ以上でも、それ以下でもないのですが、いつまでたっても覚えられないギリシャの物語が、すっきり語られているのは長所だと思います。
(とはいえ、すぐにまた忘れてしまうのですが)
人間だけではなく、人間臭い神々の物語の入り口にふさわしいと思いました。




タグ:柳広司
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