C.M.B.森羅博物館の事件目録(30) [コミック 加藤元浩]
C.M.B.森羅博物館の事件目録(30) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 加藤 元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/16
- メディア: コミック
<カバー裏帯あらすじ>
スペインへ絵画の買い付けに出かけたマウ。しかし取引相手の男性が自身の結婚式で何者かに刺され、第一発見者のマウが逮捕されてしまった! 悪友(?)森羅&立樹が調べたところ、新婦の昔の恋人が浮上。しかし彼には別の場所で道化師の仕事をしていたというアリバイがあり‥‥!? 《「ジョーカー」他3編を収録》
この第30巻は、
「ドリームキャッチャー」
「宗谷君の失踪」
「JOKER」
「ピーター氏の遺産」
の4話収録。
「ドリームキャッチャー」
タイトルになっているドリームキャッチャーというのは、アメリカ先住民のお守りですが、スティーブン・キングの小説で知りました。
鍵のかかった引き出しからどうやって、というミステリらしい謎は拍子抜けですが、「ドリームキャッチャー」をめぐるエピソードが印象的なので不満を感じません。
しかし、主人公?である鷹夫の正体(?)はずいぶん無理があるように思いましたが......
「宗谷君の失踪」
突然姿を消した宗谷君、という枠組みはなんだか物騒な感じが漂いますが、これぞ日常の謎というような着地を見せるのがいいですね。
「JOKER」
正統派アリバイ崩し、のような謎を扱っているんですが、このトリックは簡単に見抜かれてしまうと思いますし、現地の警察もすぐに気づきそうです......
「ピーター氏の遺産」
ちょっと典型的な型にはまりすぎの作品ですね。これは厳しい。
それとタイトル。「ピーター氏」は日本語としてはよく使われる表現なのでいいとして、添えられている英語 Mr. Peter's Legacy の Mr. Peter は変ですね。
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