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ネオ・ゼロ [日本の作家 な行]


ネオ・ゼロ (集英社文庫)

ネオ・ゼロ (集英社文庫)

  • 作者: 鳴海 章
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/11/17
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
北朝鮮の原子力施設を爆撃します。協力を願いたい――。米国からの重く困難な極秘要請をうけ、日本の技術者により最新鋭の戦闘機「新・零戦(ネオ・ゼロ)」が開発された。任務を遂行するのは、元自衛官のパイロット、「ソ連機を撃った男」那須野治朗。誰が敵で誰が味方? 各国の思惑が交錯する中、男は一人飛び立つ。陰謀渦巻くサスペンス、呼吸を忘れる空中戦闘、男と男の絆。名作は時代を越える。


8月に読んだ1冊目です。
鳴海章の「ネオ・ゼロ」 (集英社文庫)
復刊されたゼロ・シリーズ。「ゼロと呼ばれた男」 (集英社文庫)(感想ページはこちら)に続くシリーズ第2弾、だと思うのですが、そして作中の時間軸も「ゼロと呼ばれた男」の後なんですが、もともとの単行本の出版までさかのぼると、「ゼロと呼ばれた男」は1993年4月、「ネオ・ゼロ」 は1992年3月でして、あれ?

ひょっとしたら、「ネオ・ゼロ」 を発表した後、那須野の人物像を掘り下げたくなって、シリーズ化して「ゼロと呼ばれた男」を発表したのでしょうか??

「ネオ・ゼロ」 は、あらすじにもある通り、日本の技術者による戦闘機、ネオ・ゼロ=新・零戦を飛ばします。
そしてそれを操るのが、「ジーク」(第二次世界大戦当時、連合国が零戦につけたコードネーム)と呼ばれる日本人パイロット。
いやあ、ロマンですよねぇ。

しかもそのネオ・ゼロには最新鋭の先端技術が盛り込まれる(当たり前か......)。
それがフェーズドアレイ・レーダーとVR(1992年に発表された作品なので、人工現実感と書かれていますが、今で言うVRですね)によってパイロットと一体化したシステム。
どこかで聞いたことのあるような武器?ですが、1992年で構想されていたんですね。すごいな。

この戦闘機で向かうのは、北朝鮮の原子力施設!

今回も謀略小説的な色彩を帯びつつ、ネオ・ゼロが空を舞います。
当然、一本槍とはいかず、様々な紆余曲折があります。那須野も翻弄されます。
とても熱くなれる作品で、またもや短いなと思ってしまいました。
シリーズの続きが気になります。


<蛇足>
「静かにホンダ・レジェンドが停まった。紺メタリックの塗装で、純正のアルミホィールを装着している」(125ページ)
「ホィール」って、どう発音すればよいのでしょうね?
英語では、wheel で、発音は「ウィール」というのが近そうですが。





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