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映画:ハーティー 森の神 [映画]

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インド映画はほとんど観てないのですが、ハーフバリは観ていまして、かなり面白く観ました。
この映画「ハーティー 森の神」はハーフバリで主人公の宿敵となる暴君バラーラデーヴァ役を演じていた俳優ラーナー・ダッグバーティがプロデュース・主演したものです。


シネマ・トゥデイから引用します。
見どころ:『バーフバリ』シリーズなどのラーナー・ダッグバーティが主演を務めたアクションアドベンチャー。「森の神」と呼ばれる男性が、野生のゾウたちと暮らす森を守るために立ち上がる。監督と脚本を手掛けるのはプラブ・ソロモン。『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』などのシュリヤー・ピルガオーンカル、『秘密のアンソロジー』などのゾーヤ・フセイン、プルキット・サムラートらが出演する。

あらすじ:人里離れた森の奥深くで、野生のゾウの群れを見守りながら暮らすスミトラナンダン(ラーナー・ダッグバーティ)は、人々に「森の神」と呼ばれていた。ある日、彼らが暮らす森が巨大企業によって占拠され、リゾート施設の開発がスタートする。スミトラナンダンは森とゾウたちを守るために開発を阻止しようとするものの、わなにはめられ投獄されてしまう。


引用したあらすじは少々そっけないですね。映画のHPからも引用してみます。

この美しい森を守りたい――
人里離れた深い森で、野生のゾウの群れを見守りながら一人暮らす男スミトラナンダン(ラーナー・ダッグバーティ)。森を愛し、動物たちと家族のように暮らすこの男のことを、人々は敬意を表して“森の神”と呼んだ。

ある日、役人の後ろ盾を得た巨大企業が、彼の住む森を占拠し、リゾート施設の開発を始めてしまう。森とゾウを守るため、開発を阻止しようとする森の神だったが、逆に罠に嵌められ、投獄されてしまう事態に。同じ森に住む仲間たちが当局に対しゲリラ的な戦いを挑む一方、釈放された森の神はあくまで平和的な解決方法を模索し続けるが、その努力も虚しく、森は高い塀で囲まれ、ゾウが暮らしていた場所は奪われてしまう。森の神は身を賭して最後の抗議を決意するのだが…。



いやあ、もうこのあらすじをみただけで、どういう映画か想像がつきますね。
エンターテイメントの皮をかぶってはいますが、いわゆる社会派的な立ち位置ですね。自然を守りましょう、と。
意外だったのは、さほどアクションシーンがないこと。ダンスシーンもありません。

まあ楽しく観ることのできる映画だとは思いましたが、個人的には残念な映画でした。
というのも「森の神」と呼ばれる主役の行動が、あまりにも思慮がなく、無策だからです。

強大な敵に立ち向かう、無力な庶民たちという構図はよいのでしょうし、対抗する側も森の神、現地の住民、そしてテロリスト軍団と三者三様の在り方であるのも現実的かなと思いましたが、森の神のパートが情けなさすぎて......
テロリストのパートが、攻め方に一応の工夫が見られ、その落着ぶりには驚かされたりもしたので、森の神が特に残念に思われました。
また、象の扱いも、ちょっと理解できませんでした。途中、象が森の神と対立するシーンがあるのですが、理由なく対立が解消しちゃいますし。ドラマを盛り上げておいて、話の収束の仕方を見失って、うやむやにしてしまったかのよう。

それにしても、この規模の開発が数ヶ月でできあがるとは到底思えないのですが......
いろいろ残念が映画でしたね。決してつまらなくはないのですが。






製作年:2021年
原 題:Haati Mere Saathi
製作国:インド
監 督:プラブ・ソロモン
時 間:161分


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