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3 Will Be Free [タイ・ドラマ]

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「SOTUS」、「SOTUS S」(感想ページはこちらなど) に出ていた俳優 New が気になって、「Kiss」(感想ページはこちら)シリーズを見、そこで New の相手役を務めていた Tay が気になって他の出演作を探して観たのが、この「3 Will Be Free」です。

Youtube で日本語字幕で観たのですが、今チェックしてみると日本では観られないようになっているようです。残念。

いつもお世話になっているMyDramaListによると、2019年8月から10月に GMM One で放映されたようです。
全10話、各回50分ほどです。Youtube では各話4つのパートに分かれていました。

Tay 演じるのは Shin(シン)という青年。
ポスターを見てもらうと、冴えない眼鏡をかけています。彼は、ギャングのボスの一人息子。大事に大事に育てられているおぼっちゃまです。で、ゲイ。ただし、ゲイであることは隠しています。
「Kiss」シリーズで演じた Pete とは全然違う役どころ。
喧嘩っ早くて荒っぽい Pete を演じていた役者さんが、やわでナイーブで屈折した青年を演じる。
ご覧になるとわかりますが、本当にそう見えるのです。Tay の演技力に感服です。

その右側でピストルを構えている物騒な青年が、Neo(ネオ)。
こちらは享楽的な生活を過ごしています。バイトなのかバーでストリッパーをしています。そして、シンの父親の後妻と不倫関係にある。
演じているのは Way-ar Sangngern という俳優。愛称は Joss。役柄のせいか、(すくなくとも)上半身は裸でいるシーンが多くて笑ってしまいました。それにふさわしく(?) いい身体してます。

ふたりの上にいる女性が Miw(ミウ)。
ネオが働くバーでマネジャーをしています。
演じているのは 「Kiss」シリーズに出ていた Mild。こういう強気な女性の役、似合いますね。

この3人が主役で、タイトルの 3 です。

シンは、悪友に連れられ童貞を捨てるため、ネオとミウの働くバーへやってくる 。シンの相手をしたのがミウ。
ネオは不倫がばれ、シンの父親が放つ殺し屋に付け狙われる。バーで3人は遭遇し、殺し屋を返り討ちにしてしまった。
殺し屋の弟分による本格的な追跡を避け、3人の逃避行が始まる。
ここまでが第1話。
殺し屋の交際相手を含め、要領よく、テンポよく、物語全体の主要素、主要人物が盛り込まれています。

殺し屋の交際相手を演じているのは、「The Shipper」(感想ページはこちら)で死の天使を演じていた Jennie さん。ポスターではネオの下あたりで拳銃を構えています。
そして殺し屋の弟が 「2gether」(感想ページはこちら)や「SOTUS」、「SOTUS S」に出ていた Gunsmile。
お二人とも、このドラマではとてもシリアスな役をやっています。
特に、Gunsmile の変わりようは要注目です。直情径行なところはありますが、カッコいいんですよね。

ほかにも、あれれ、どこかで見たな、という役者さんがいっぱい出てくるのも、タイドラマを見る楽しみですね(笑)。
たとえば、早々に殺されてしまうシンの義母は、「He is coming to me」」(感想ページはこちら)のお母さんです。
また、「2gether」のタインのお兄さんとか、「The Gifted」(感想ページはこちら)でパンの友人役だった Pumipat Paiboon(愛称 Prame)という俳優さんとか、あるいは「Kiss」シリーズで喫茶店のマスター役だった Suphakorn Sriphothong(愛称 Pod)という俳優さんとか。

さて、主役3人に話を戻すと、なにしろ捕まれば殺されてしまうという状況なので緊迫感あふれる逃避行です。
逃亡先で触れ合う人々との交流なども描かれますし、ミウやネオの過去、家族などもかかわってきます。
かなり欲張りなプロットになっています。
そして、なんといっても敵対する追手がシンの父親。シンと親子という関係が、このドラマにどう影響を与えるのか。
どんどん困難な状況になっていって、全10話のうち9話が終わってもかなりとっちらかったまま。最終話に入ってもさらに混迷の度を深めるようなありさまで、すごいです。

と同時に、3人の関係性が見どころです。
ネオとミウが通じ合うのは自然のなりゆきとして、さらに、シンはミウが初体験の相手である一方で、ゲイなのでネオのことが好きになっている。ネオも一緒に時間を過ごすうち、シンを受け入れるようになっていく。
通常の三角関係を超えて、重層的な三角関係というのでしょうか? そういう状況になっていきます。

ネタバレ気味ですが、タイトル「3 Will Be Free」ということで、逃避行の行方はある程度最初から見えているわけですが、逃避行のことを指すだけではなく、3人が過去のしがらみなどから解き放たれて自由になることも暗示しているようです。

非常に見応えのある楽しい作品でした。




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