SSブログ

ドラマ:死人が犯した殺人 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD


「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の、シーズン2 第4作目「死人が犯した殺人」 (The Problem at Gallows Gate)です。
ドラマ2回分の時間を使ってます。前編、後編というところでしょうか。

すごく久しぶりにジョナサン・クリークを観ましたね。
シーズン2 第3作目「30秒のトリック」 (The Scented Room)の感想が去年の12月ですから8ヶ月ぶり!

冒頭、自らの誕生日パーティの当日、恋人 Felicity の浮気現場を見つけた男 Duncanが、バルコニーから自殺(転落死)するシーンです。
いきなりショッキングなところから始まりますが、その3週間後、その Felicity が殺される事件が発生。Felicity が襲われているところをジョナサンとマデリンの連れが目撃。マデリンは、窓を割って建物の中に侵入します!
ジョナサンとマデリンは死体発見者となったことで捜査に乗り出します。
目撃者の証言では、Felicity を殺したのは、なんと Duncan。
なので、「死人が犯した殺人」というわけですね。
原題は「The Problem at Gallows Gate」ですので「ギャローズ・ゲートでの事件」と場所を使ったタイトルですから、かなり思い切った邦題をつけています。
あと、Felicity が殺された現場も密室状況でした--たいして重きは置かれていませんが。

ちょっと話のつくりが雑だなぁ、と思ってしまいました。
(事件とは関係のない脇筋のエピソード=ジョナサンが仕えている?奇術師アダムの共演相手である盲目の伝説のジャズミュージシャン Hewie Harper のエピソードもかなり雑です)
「死人が犯した殺人」というインパクトに頼りすぎでしょうか。

謎やトリックも、あれこれ盛り込まれていますが、ちょっとちぐはぐな感じがします。
Duncan が死んでいるのかどうか、というのもちょっといい加減な謎解きでしたし(某日本人作家にこれをもっともっと派手にしたような作品がありましたね......)、Felicity 殺しの現場にあったストッキングのことをジョナサンが執拗に気にするのですが、今一つぱっとしない謎解きでしたね。
留守番電話のテープが何度も盗まれるというのも拍子抜け。
ジョナサンとマデリンの連れが目撃した Fecility が襲われるシーンの絵解き(前例の多いパターンではありますが、ちょっと目新しく感じました)や、 Felicity が殺された現場が密室であったことの絵解きは鮮やかに思えたのですが、このドラマでは重きが置かれていなくてあっさり流されていてもったいないなー、と思いました。

あと、Felicity の浮気相手?の彼女(そうなんです、結局Felicity は振られるんです)の名前がKiko。
日本人という設定ですね。
秋篠宮殿下の婚約内定が報道されたのが1989年8月で、このドラマの放送が1998年ですから、妃殿下にあやかったのかな? でも、ドラマのKikoさん、ちょっとひどい目にもあうのでよろしくないような......まあ、イギリス人は気にしないでしょうが。
演じている女優さんは、Akemi Otani と、いつも参照している「The Jonathan Creek homepage」というHPに紹介されています。
「死人が犯した殺人」 (The Problem at Gallows Gate)のページへのリンクはこちらこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ: