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亀と観覧車 [日本の作家 樋口有介]


亀と観覧車 (中公文庫)

亀と観覧車 (中公文庫)

  • 作者: 樋口 有介
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/08/21
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
ホテルの清掃員をしながら夜間高校に通う三代川涼子、十六歳。怪我で働けない父と鬱病の母がいて、家は生活保護を受けている。ある日、セレブが集う「クラブ」に誘われた涼子は、そこで、小説家だという初老の男に出会う。「ヘンな人」でしかなかったその存在が、彼女の人生を静かに動かしていく――。一筋縄ではいかない、一気読み「純愛」物語!


うーーん、樋口有介の作品なので、難なく、いや、むしろ心地よく読み進めましたが、なんといったらよいのでしょうね?
変わった作品だなぁ、というのが正直なところ。
まず、ミステリ、ではありません。

「本書は、谷崎潤一郎生誕一三〇周年記念作品として、二〇一六年に中央公論新社より刊行された書き下ろし長編を文庫化したものです。」
と巻末にあります。
谷崎潤一郎ですか......むかし、教科書に載っていた作品でしか知りません......
だから、どのあたりが谷崎潤一郎を偲ぶところなのか、さっぱりわかりません。

視点人物の涼子がとても変わった子でして、少々持って回った語り口にのせられているうちに、あれよあれよと物語は変な方向へ。
谷崎潤一郎の作品って、こんな感じなんでしょうか!? そんな筈ないですよね。

樋口有介の作品でなかったら、到底手にも取らず、読みもしない感じの作品だったので、よい経験になりましたが......
樋口有介の普通の作品を楽しみに待ちます!




タグ:樋口有介
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