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The Shipper 追加の感想 [タイ・ドラマ]

タイのドラマ、「The Shipper」については現在進行形のかたちで感想を途中から3回書きました。

The Shipper EP1 ~ EP9
The Shipper EP10~EP11
The Shipper EP12(最終回)

リアルタイムで観ていたこともあって、勢いで感想を書いていましたが、ちょっと落ち着いたところで追加しておきたいと思います。
YouTubeでは、日本語の字幕も全エピソードついています。

「The Shipper EP12(最終回)」で、クライマックスの Kim (Pam) と Khett のキスシーンの直前に、Kim (中身は Pam)のいうセリフ「It is now.」が日本語字幕ではどう訳されるのか気になると書いていましたが、実際にはあっさり
「今だよ」
でしたね。ま、そりゃそうですよね。

このセリフ、間に Khett の長いセリフ(回想シーンつき)が挟まるのでわかりにくいのですが--あっ、でも、この Khett のセリフ、とてもいいです--、その前の Pam の
「いつからかわかんない」(I don't know when it started.)
というセリフを受けたものです。
このセリフも曲者で、英語でいう「it」が何を指すのか、何が「いつから」なのか考えないといけないのですが、True Love Kiss の話をしている中で Khett がその相手だと思わなかった、と流れてきて、「いつからかわかんない」というのですから、True Love がいつ始まったのかわからない、ということなのだと思います。
それに対して、Khett は長いセリフで、Khett サイドの想いがいつ始まったかを答えているのです。
で、Pam の発言として
「今だよ」(It is now.)
とくるわけですから、True Love は今から始まるんだよ、という意味と解釈できますね。
だからこのセリフは、Pam の気持ちを Khett にきちんと告げるセリフでもあり、お互いの気持ちを確かめ合ってしっかりと両想いとして True Love が始まるという宣言なんだと解釈したいです。
(もちろん、It is now. は、「さあ」程度の意味しかない、という解釈もありますけれど......)

最後の最後、最終回のエンドロールは、主要な出演者がダンス?を踊る Clip となっています。
日本人なら、恋ダンスかよ、と突っ込みたくなる仕様ですが、ま、いいか。パクリってこともないでしょうし。
でも、せっかくこういうダンスを作ったのなら、EP1 から繰り返し流せばよかったのにな、と思いました。
ここで、Kim & Way の敵役だった俳優さんも仲良く(?) ダンスしていて笑えました。この人、メイクとか変えれば別の作品で主役とかできるんじゃないかなぁ?
あと、Khett 役だった Ohm くん。君、ダンスあんまりうまくないね......(笑)。一所懸命ちゃんとやろうとしているのはわかるんだけど、全般にぎこちない...... それがかわいいという女性ファンもいらっしゃるのでしょうね。

OSTビデオでも、このダンス使われています。



このダンスも終わってから、本当の最後の最後に、実は Kim の出てくるシーンがあります。
英語版の字幕では、出てくるセリフが訳されていないのでわからなかったのですが、日本語版はちゃんと訳されています。
死語の世界で、天の声(神の声?)が Kim に話しかけます。
「あなたに提案したいことがあります……」
うわっ、思わせぶり......
控え目に考えると、EP12 の教会のシーンの裏話だ、という解釈になるのでしょうけれど、それだと「提案」っぽくないし、ここは続編に期待、でしょうか!?
「The Shipper」が Pam 視点の物語であったのに対し、Kim 視点の物語が別途あるということのプレアド?
もしこれが実現すれば、The Shipper EP1 ~ EP9のところで書いた、Kim の真実への不満が解消するような説明をつけてもらえるかもしれません。

Kim の性格の問題はありますが(笑)、Kim にも甦ってほしかったですしね。
「The Shipper EP10~EP11」に書いた「ちょっと強引ですが、1つ、ハッピーエンディングへ無理やり持っていく解釈」というのは、Kim の意識も実は戻ってきているのでは、というものでした。
それは、EP11のダーツのエピソードから思いついたものです。
勘の鋭い Khett が、今自分が話している相手が、Pam なのか Kim なのかはっきりさせるために、Kim / Pam にダーツを投げろ、というシーン。
Kim は百発百中でダーツの真ん中に当てます。これ、Pam だったら無理ですよね。
つまりこの段階では、Kim が戻ってきていた。完全には死んでいなかった(変な表現ですが)、と解釈したのです。
ひょっとしたら、ここも、上の「提案」の一部だったのかも、なんて......


GMMの作品らしく、予告編が2パターンあります。



以前に作られたプロト版というべきものがこちら。



このプロト版、雰囲気が違うどころか、ストーリーの力点まで違う作品になっていそうでおもしろいですね。
このバージョンだと、身体の入れ替わりは起こるもののの、Kim になった Pan は、Way、Soda、Khett の3人の間で揺れ動いて(?) 誰を選ぶか、というパターンになっていたみたいです。あっ、こう書くと出来上がった The Shipper とあまり変わらない気もしてきますが、映像を観ていただくと言いたいことをわかっていただけるのでは、と思います。


さて、とても楽しく観ることができた「The Shipper」、続編があるといいなぁ、と期待して感想を終わりたいと思います。



タグ:The Shipper
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