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Until We Meet Again 運命の赤い糸 その1 [タイ・ドラマ]

今日の感想は、タイのボーイズラブ・ドラマ、「Until We Meet Again ~運命の赤い糸~」です。



感想は、間に「The Shipper」(ブログの感想ページへのリンクはこちら)を挟み、かつ、「Still 2gether」が始まってそちらの感想も On Going で書いているところですが、
2gether」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
Love by chance / ラブ・バイ・チャンス」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
SOTUS 」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
につづく、タイBLドラマ第4弾です。
これまた、タイBLドラマの中でも屈指の名作、らしいです。
もともとタイで2019年の11月から2020年の3月にかけて放送されたようです。
TV局は、LINE TV となっています。(MyDramaListからの情報です)
画面に大きくでる Studio Wabi Sabi というのが制作会社なのかな?

EP1からEP17まで全17話。だいたい各エピソード45分くらいです。
ぼくが観たYoutubeだと、各エピソードが4つのパートに分かれているのですが、EP10とEP17は5つのパートになっていまして、70本観たことになります。
YouTube では日本語字幕がついていないEPが多いので、英語字幕で観ました。

運命の赤い糸、とは、なんとも時代がかった大仰な邦題をつけたな、と思いましたが、実際に赤い糸のエピソードは作中に出てきますし、しかも、日本の考え方だとして説明されます。(EP6
曰く、運命の人とは左手の小指に結わえられた赤い糸で結ばれている、と。
ということで、このドラマの邦題としてはぴったりなのかもしれませんね。
同時にもう一つ、中国の言い伝えも紹介されていて、そちらでは、小指ではなく、足首で結ばれている、と。
さらには、一緒になれなかった恋人たちは、手首と手首を赤い糸で結んで心中すると、その赤い糸が来世で二人を結びつけてくれるという伝説(?) も紹介されてます。

Until We Meet Again では少々長いので、UWMA と略されていることも多いみたいですね。

Until We Meet Again.jpg

画面大写しの左が経済学部の新入生 Pharm。料理部?に入ります。
実家がレストランを経営している関係もあり、タイのデザートを作るのが得意。いや、デザートだけではなく、料理全般が得意という設定になっています。
演じているのは、Natouch Siripongthon。愛称が Fluke。
はにかんだ表情とか、ちょっと困った表情が素晴らしいですね。相手となる Dean 含め、周りの人たちにからかわれてばかりです。
あとこのドラマでは、泣くこと泣くこと。こんなに泣いてばかりいる主役って、そんなにいない気がするくらい、泣きまくります。
その右が経営学部3年生の Dean 。水泳部のキャプテンです(英語字幕では President となっていました。部長ですよね?)。
演じているのは、Thitiwat Ritprasert。愛称が Ohm。
こちらは最初とても無表情というか、いかにもとっつきにくそうな人物として登場。そのあと、Pharmと巡りあってからの表情(と態度)の変化が見どころです。

下段左のカップルの左側が Korn。
大学生、なんですが、現在の大学生ではなくて、30年ほど前の大学生です。(正直、個人的感想では、30年よりもっと前に設定した方がよかったのでは、と思います。LGBTの受け入れ度合いは30年前のレベル感でよいのですが、関係者の歳の取り方が30年よりもっと長期間の方がストーリーラインが安定すると思いました。演じている関係者の皆さんが老けすぎに見えます)
お父さんがマフィアという設定。大学でも孤高の存在。
演じているのは、Noppakao Dechaphatthanakun。愛称は Kao。
顔、整ってますよねぇ。ちょっと韓流っぽいですが、なぜでしょう、あまり人工的な感じはしません。
その右側が Intouch。In と短く呼ばれているケースが多いです。
こちらは大学生でも、仲間に囲まれた存在です。
演じているのは、Katsamonnat Namwirote。愛称は Earth。
この人は、「Love by chance 」で翳のある弟 Tar 役をやっていた人ですね。顔が好きじゃない、なんて言ってしまっていましたが、ずいぶん見慣れましたし、この「Until We Meet Again ~運命の赤い糸~」では、この人の演技力はすごいなぁ、と素直に感心できました。
この二人は悲恋ですね。それだけに、幸せな日々のシーンがいっそうかけがえのないもののように感じられます。

下段右のカップルの左側は、Team。水泳部の新入生。
EP1から Pharm と知り合って、仲間になります。
演じているのは、Warut Chawalitrujiwong。愛称が Prem 。
右側は、Win。Dean の仲間ですね。水泳部。
演じているのは、Noppanut Guntachai。愛称が Boun。

予告編はこちらです。



日本でDVD-BOXが売られているようなので、Amazon からあらすじを引用します。
大学に入学したパームは、友達になったティームとマナウに誘われ、水泳部の入部テストを見学することに。しかし、水泳部のキャプテンであるディーンを見た瞬間、胸が締めつけられる感覚に襲われたパーム。ディーンの存在が気になるも、彼と会うのを怖がっていた。一方、ディーンは水泳部の入部テストの見学に来ていたパームを見て、理由も分からず目頭を熱くする。偶然にも合宿の買い出しに来ていたスーパーでパームを見つけたディーンたが……。見つめ合う2人の頭の中に浮かぶのは、幼い頃から探し続けてきた、夢の中に現れる“誰か"の存在だった。

見事に Pharm と Dean のことしか書いていないですね(笑)。
引用してあるあらすじにも匂わせてあるので書いてしまいますが、Korn と Dean、In と Pharm が時を超えてリンクしています。Pharm と Dean の夢に、Korn と In がよく出てきて、不思議な感覚を抱いている。
生まれ変わり(リインカネーション)というのとはちょっと違うようにも感じましたが、生まれ変わり自体よくわからないので、自信はありません。
ミステリを読みなれているからそういう見方をしてしまうのかもしれませんが、Korn と In では知りえないことも、Pharm と Dean は夢見たり、あるいはフラッシュバックのように映像が浮かんだりするのが不思議です(たとえばお葬式での赤い糸のシーンなど。ミステリだったら、アンフェアとか言われちゃうかも、ですね)。

EP1の冒頭、いきなり暗い画面で、Korn と In の悲劇からスタートします。
二人がいるところへ、双方の父親たちがやってきて二人を引き裂こうとする。
そのとき Korn が拳銃自殺をし、In はその拳銃を使ってその場で続けて自殺。
うわー、なんて重苦しいところからスタートするんだろう、と少々めげてしまいましたが(それくらい冒頭のシーンは緊迫感と哀しみに溢れているのです。演じている方々の演技力が素晴らしいのだと思います)、そのあと、Pharm の大学生活に切り替わり、トーンが変わります。
ここで、Pharm は Team と Manaow と知り合います。
Manow は、「Love by chance」で、Ae の仲間として出演していた女優さん(Samantha Melanie Coates)が演じています。
で、Team たちに引っ張られて水泳部を見に行った Pharm と Dean が巡り会う、と。
Pharm & Team & Manaow この3人の掛け合いがコミカルでおもしろいんですよ。
この物語では、Manaow にもハッピーエンディングが待っていますので!
彼らにのちに、Manaow の演劇部の仲間で Dean の妹である Del が加わります。

このあとは、過去の Korn と In のシーンと、Pharm と Dean のエピソードが順次綴られていきます。
Pharm と Dean の仲が極めて順調に深まっていくのと同時に、主として Dean が、夢に出てくる Korn と In は誰なのか、何が起きたのか、を探っていきます。

ラストの怒涛の展開含めて、よく練られたシナリオで、ミステリだと、いくらなんでも作りすぎだ、と言われそうな人物の相関関係が、ラブストーリーとして組み込まれると、なにか縁(えにし)を感じさせるものになってよい方向に効果を上げているように思いました。(ミステリ好きの方だと、相関関係が割と早い段階で見当がつくと思います。)
それを、演技力が確かな俳優陣が支えている。
名作、と言われても納得のドラマでした。

長くなってきたので明日に続きます。



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