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TharnType その1 [タイ・ドラマ]

タイのボーイズラブ・ドラマ「TharnType」の感想です。



TV局は GMM One なんですが、YouTube にアップされている動画は公式のものではないような......
なのでこのシリーズはLINE TVで観ました。
(字幕は英語のみです)

#TharnTypetheSeries LINE TV’s Official Links for international fans
というFacebookのページからリンクをたどっていけます。
こういうのはきちんと公式のページで観ないといけませんからね。

もともとタイで2019年の10月から2020年1月にかけて放送されたようです(MyDramaListからの情報です)。
EP1~EP12まで、全12話。

Love by chance」(感想ページはこちら)のスピンオフです。

先日感想を書いた
「ReminderS」(感想ページはこちら)
「2 Wish」(感想ページはこちら)
は、「Love by chance」のスピンオフといってもかなり特殊なスピンオフでしたが、この「TharnType」は物語的には正統派の(?) スピンオフです。

Love by chance」のAe や Tin の先輩で、Techno先輩 の仲間である Type が主役で、その相手が Tharn。Type は「Love by chance」にも出てきましたが、Tharn の方は一度も出てきていません! この二人の名前を続けて、TharnType がドラマのタイトルになっています。まさにスピンオフ!
時代設定としては、「Love by chance」より前。Techno や Type が大学に入ったころの話です。

なんですが、上のところで「物語的には正統派の(?) スピンオフ」と微妙な書き方をしたのは、演じる役者さんが「Love by chance」のときと変わってしまっているからです......
主役 Type も違う人ですし、Techno先輩も違う役者になっています。
最初ちょっと混乱するんですよね、こういうのは。
まあ、いろいろと大人の事情があったのでしょうが......

0bejEf.jpg

この告知の中央ふたり(座っている?)が主役です。
左側が Tharn(ターン)。演じているのは Suppasit Jongcheveevat、ニックネームが Mew。
ハンサムな方だとは思うのですが、個人的にはあまり好きな顔ではないなー。この人、もともとの顔の作り自体が化粧をしているかのように見えますね。目がくどすぎる......といいつつ、エピソードを重ねていくうちに見慣れていったんですけど。
右側が Type(タイプ)。演じているのは Kanawut Traipipattanapong、ニックネームが Gulf。
こちらもハンサムですね。ちょっと子供っぽいところのある役柄にぴったりです。

ね、「Love by chance」のときの役者さんと全然違うでしょう??
比較のために、並べてみましょう(笑)。
Earth Pirapat Watthanasetsiri.jpg → Gulf-Kanawut-Traipipattanapong.jpg
どちらにしてもハンサムであることに変わりはありませんが......

告知の中のほかの人物も紹介しておきます。
上段左の二人は、血のつながらない兄弟という設定だった二人です。
二人のうち右側が 陰のある弟の Tar。今回演じているのは、Parinya Angsanan。愛称が Kokliang 。Kokと略すこともあるようです。
Love by chance」では語られなかった裏の事情(=どうして Tar に陰があるのか、その理由)が明かされます。
この役、演じるのが難しかっただろうなと思います。
左側が兄 Tum(「Love by chance」では Tun と書いていましたが......) 。今回演じているのは、Natthad Kunakornkiat、愛称が Hiter 。

上段左から3人目(右から2人目)は新キャラクター。Tharn の友人 Lhongという役どころ。演じているのは Kittipat Kaewcharoen、愛称 Kaownah、略すと Kao ですね。
この人をメインに据えたサブエピソードが1回分作られています(使いまわしの部分が多いですけれど......)。
この俳優、とても気に入りました。別の作品で活躍しているところを観てみたいですね。

一番左が、Techno先輩(「TharnType」では一年生なので先輩と呼ぶのは変ですが、つい......)。
今回演じているのは Suttinut Uengtrakul、愛称 Mild。
このドラマのコミカルな部分を引き受けています。
馬鹿っぽいですが、友だちのことをよく見て、よく理解しています。
こういう存在貴重ですよね。

かくの如く、多くの登場人物の役者さんが変わっています。紛らわしい。
ゲスト出演する人を除くと、総入れ替えです。
まあでも、違う役柄で同じ役者さんが出てくるよりはましですけどね。


その1とその2があまりにもアンバランスになるので、いったんここで切ってその2へ。
(なお、一度公開してしまっていましたが、その1 を修正して一部その2に組み入れました。すでにご覧になった方にとっては一部重複してしまうことになってすみません)





タグ:タイBL
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Still 2gether EP5 [2gether [タイ・ドラマ]]



タイの人気BLドラマ「2gether」の続編「Still 2gether」 EP5 です。最終回です。
EP4 には既に日本語字幕がついています。

いやあ、終わってしまいましたねー。
最後まで穏やかに、柔らかな世界に包まれ、みんなハッピー、幸せなエンディングを迎えることができました。これ、究極のネタバレかもしれませんが、「2gether」「Still 2gether」 の場合は問題ないですね。
この世界観を貫き通すことこそ、いちばん大切なポイントですから。

最終回であるこのEP5は、Music Club のボランティア旅行。
「2gether」では、EP11からEP12の冒頭で、植林ボランティアでしたね。
今回の行き先はビーチ。浜辺のゴミ拾いですね。
しかし、今回は Music Club とチアリーダーの合同みたいになっていまして、Sarawat と Tine の公私混同というか、クラブの私物化が甚だしい(笑)。まあ、でも周りが暖かく見守っている、というよりむしろそれを積極的に支援しているみたいで、なによりです。

Sarawat と Tine の交際周年記念日とも重なって(1周年ですよね)、さて、というところ。
Tine はサプライズをしかけたくて、Fong と Ohm に相談します。
賢人 Fong (英語だと、philosopher となっていまして、哲学者 という訳もあり得ますが、ここは賢人の方がふさわしいと思います)のアドバイスで、夜の浜辺で満天の星空の下、波の音をバックに Tine が Sarawat にギターを演奏する、ということに。

到着して、Tine が撮った集合写真がこちら。

[Eng Sub] เพราะเรา(ยัง)คู่กัน Still 2gether _ EP.5 [1_4] _ ตอนจบ_Moment.jpg

Green と Dim 先輩がいないのがポイント(笑)。
ビーチに着くと、ずっとぎゃんぎゃんやっていた Green と Dim 先輩の対立を盛り上げて盛り上げて、最後にようやく仲直りします!
はは。
喧嘩の理由がまたバカバカしくて、よい。Dim先輩、いいわ、やっぱり。

Mil 先輩は、Phukong と付き合っていることを、Sarawat にちゃんと仁義(!) を切り、了承してもらいます。よかったねー。

Man の方は、ボランティア旅行のビーチへ、Type が駆けつけます。
プーケットとの距離感がないのでわかりませんが、時間的にも金銭的にも大変そうですね。
こんなに頻繁に会いに来られるなんて、どういう仕事なんだろなー? 
でも、この二人が距離に負けないことをお祈りします。

で、個人的に注目していた Boss ですが、いやあ、こちらもよかった。
自力では煮え切らなくても、Man に強く強く背中を押されて、それでもなんとか Pear とうまくいきそうですよ。これからの活躍に期待です、Boss!

Tine と Sarawat に話を戻すと、Ohm と Fong も駆けつけまして、Tine のサプライズ作戦を支援。
だけど、チャンスがふいになってしまって、Ohm、Fong と呑んだくれる Tine。
と思っていたら、そこはさすが Sarawat。ちゃんと抜かりなく anniversary を盛り上げてくれます。
やっぱり歌なんだな。このシリーズはそうでなければ、とも思いますが。
クラブのみんなも応援します。
(そうそう、Ohm、Fong といえば、ラスト近くで Earn (特に Fong と)との仲もなんだか悪くなさそうな雲行きでしたが、果たしてこのあとどうなるのでしょうね?)

恒例の「2gether」を思い出させるシーン、今回はペットボトルにポストイットですね。
「2gether」では2回でしょうか。EP2EP10ですね。
今回ポストイットに書かれるのは、Let's grow old together(一緒に歳をとろう)

[Eng Sub] เพราะเรา(ยัง)คู่กัน Still 2gether _ EP.5 [4_4] _ ตอนจบ_Moment.jpg

で、ボランティア旅行が終わって戻ってきて、最後のエンディングとなるのですが、このエンディング、よかったですね。

まず、Tine がサプライズとしてできなかった歌を披露します。しかも、自作!! これはすごいですよね。Tine が歌うのは超レアです。

そして、キスシーン。ポッキーゲームを除けば「Still 2gether」 初のキスシーンです !
もちろんお決まりのセリフ「落ちるまでキスするぞ」つき(笑)。
シリーズ通してキスシーンはこれまでも何回かありましたが、すべて Sawarat がする方で、Tine はされる方。
今回も Sawarat がする方、Tine はされる方でそこは同じなんですが、Tine も今回は応えているんですよ。これこのシリーズでは初だと思います。
なかなか印象深いシーンです。よかった、よかった.

と、しっかりと世界に浸って終わった「Still 2gether」 でした。
これからも、ちょいちょい彼らに会うことができればとてもうれしいですね。


<追記>
他のエピソードの感想ページへのリンクをはっておきます。
Still 2gether EP1
Still 2gether EP2
Still 2gether EP3
Still 2gether EP4


タグ:タイBL 2gether
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スマート泥棒 [日本の作家 や行]


スマート泥棒 (双葉文庫)

スマート泥棒 (双葉文庫)

  • 作者: 悠木 シュン
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2017/06/15
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
スマート泥棒――略してスマドロは、閑静な住宅街で白昼堂々、鮮やかな手口で盗みを働き、世間を騒がしている。物語は、ある主婦がスマドロの話題から、自分の半生をどこの誰ともわからぬ電話の相手に延々と喋り続けるシーンから始まる。新たな語り手が登場する度に、彼女をとりまく複雑な人間関係が見えてくる。パズルのようなミステリーの最終章に待ち受ける真実とは!? 第35回小説推理新人賞を受賞したデビュー作!


ちょっと感心できなかったので、厳しめの感想になっていますので、そういうのがお嫌いな方は今日のこの記事は飛ばしてください。

7月に読んだ最後の作品です。
小説推理新人賞を受賞した作品「スマートクロニクル」を筆頭に、短編を連ねて連作長編のかたちにしたものです。
こういうの、小説推理新人賞に多いですね。
有名なところでは、湊かなえの「告白」 (双葉文庫)ですね。

あらすじに
「新たな語り手が登場する度に、彼女をとりまく複雑な人間関係が見えてくる。パズルのようなミステリー」
とありまして、こういう構成でぱっと連想するのが伊坂幸太郎だと思うのですが、新人作家が挑むには、伊坂幸太郎は少々相手が悪いように思います。
伊坂幸太郎と比べると格段に落ちるなぁ、という感想になってしまいますから。

なによりつらいのが「複雑な人間関係」「パズル」に意外性がないこと。
ただただつながっているだけ。そう来たか、とか、そんなつながりがあったのか、というサプライズがあるわけではありません。
各話(各章)の終わりに人物相関図が掲げてあって、それが徐々に完成していく趣向があるのですが、それを観ても感興は沸きませんね。
むしろ、相関図があるがために、章が進んでいくにしたがって、こことここがつながってるんじゃないかな、と読者に見当がつきやすくなってしまっていてマイナスです。
新人の作品にこう申し上げては申し訳ないのですが、労多くして......という感じです。

また新人賞受賞作である「スマートクロニクル」で紹介される泥棒、「スマート泥棒」と呼ばれているのですが、スマートではないですよね。この手口。
むしろ泥臭くはないでしょうか。しかも成功率も低そう。
さらに語られる内容が、正直、グロテスク(な人間関係)。
かといって、いわゆるイヤミスを狙っているようにも思えません。

ただ、伊坂幸太郎ばりの構成を狙ったのは失敗だったと思いますが、独自の作風であることは間違いないので(好みの問題はあるにせよ)、違った構成の作品で勝負してもらえたらな、と思いました。





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2 Wish [タイ・ドラマ]

タイのボーイズラブ・ドラマ「2 Wish」の感想です。




昨日感想を書いた「REMINDERS」のさらなる続編です。

もともとタイで2019年の11月に放送されたようです。(MyDramaListからの情報です)
Studio Wabi Sabi によって、YouTube にアップされています。
Part 1 と Part 2 の2部構成。各パート30分くらいです。

2WISH-P.jpg

スピンオフ(正確にはスピンオフではないので、別バージョンと呼ぶべきでしょうか?)の続編が作られるくらいなので、 Two & Wish(Tin &Can)のカップルはとても人気があるのですね。
Love by chance」のSeason 2「A Chance to Love」も、Tin &Can カップルがメインをつとめるようですし。

「ReminderS」から時間は過ぎて、二人は一緒に暮らしていて、大学が終わって就職していますね。
ただし、就職できたのは Two のみ(でも、就職したというよりは仲間と事務所を立ち上げたっぽいですけどね)。 同僚役で、Ae の仲間の役をやっていた俳優さん Surat Permpoonsavat(愛称 Yacht)が出ています。

Wish は就職浪人中です。
就職浪人になってしまったことで、強気だった Wish が弱気になっている、というのがポイント。
家事でサポートしようとしても、下手くそで、うまくいかない。

一方、Two の方は仕事上クライアント(女性)に言い寄られたりして......
この仕事のエピソードを通して、Two が極めていいやつで、Wish に一途であることがわかります。
でも、Wish は不安になってしまう。自分が重荷になっている、Two の気持ちが別にあるのではないかと。

ちょっとこの後の展開が、話が短いせいもあってか、消化不良というのか、急ぎすぎというのか、観ている方の納得感があまりないまま、距離が離れて、また、くっついて、となります。
いまひとつ、心の動きが、ピンとこない。
でも、まあ、最後がハッピーエンディングなら、いいのか!?

童顔 Wish のファンなので(というのではなく、俳優名で Plan のファンというべきか?)、2 Wish の中で一番気に入ったショットを。
[Official] 2 Wish The Series Part 2_Moment.jpg

最後に、本当に最後に、エンディングのテロップのあと、 Pin(Ae)と、サッカー部のキャプテン Techno 役だった Napat Na Ranong(愛称 Gun)が出てきています。
なくても物語上は何の問題もないのですが、ファンサービスでしょうか?

ところで、一番上のサムネイルや画像を見ていただくと、Wish の服の着方がおもしろいです。
シャツの裾を片側だけインにして、片側はアウトにしています。
こういう着方、タイのドラマでしばしば見るスタイルなんです。
日本では(イギリスでも)あまり見ないやり方だと思いますが、はやっているのでしょうか?
ちょっと自分でもトライしてみたい気も少しします。
タグ:Love by chance
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REMINDERS [タイ・ドラマ]

タイのボーイズラブ・ドラマ「REMINDERS」の感想です。




タイのボーイズラブ・ドラマを
2gether」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
Love by chance / ラブ・バイ・チャンス」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
SOTUS 」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
「Until We Meet Again ~運命の赤い糸~」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
と観てきて、いずれもとても面白かったので、気をよくして(?) 次は何を観ようかな、と考えて、スピンオフ系を観てみようかな、と思いました。

それで選んだのが、この「REMINDERS」です。
Love by chance」のスピンオフですね(厳密な意味でのスピンオフではないのですが......)。
もともとタイで2019年の4月に放送されたようです。
LINE TVです。(MyDramaListからの情報です)
Studio Wabi Sabi によって、YouTube にアップされていますね。
英語字幕しかないかもしれません。英語字幕で観ました。
EP1からEP3まで全3話。だいたい各エピソード30分くらいなので、すぐ観れます。

折しも、「Love by chance」のSeason 2「A Chance to Love」が9月2日から始まりましたね......

qqXrKf.jpg

引用した写真をご覧になってもわかるかも、と思いますが、スピンオフといいましたが、普通のスピンオフではありません。
役者は共通でも、カップルの組み合わせは共通でも、キャラクターがオリジナルと異なっているからです。
この点で、スピンオフと呼ぶのは間違いかもしれません。でも、観ている方はどうしてもオリジナルを連想する、というのがおもしろいところです。

写真一番上(と中段左の写真)の二人は、新キャラクターですね。
左側が Noa。ギターがうまい(多分)という設定です。
演じているのは Chonlathorn Kongyingyong、ニックネームが Captain。
右側が Phun。思慮深そうな人物という設定になっていると思います。
演じているのは Nawat Phumphothingam、ニックネームが White。
新キャラクターと書きましたが、この二人は「Love by chance」以外のドラマ、「Love Sick」 からのキャラクターです。でも「Love Sick」をかなり後になって観てみたのですが、古めの作品なので役者さんのイメージがこの「REMINDERS」とはずいぶん違いました......作品による性格設定の違い以上に、もう見た目が......(笑)。若い役者さんなので成長されたんですよね。

この二人以外は「Love by chance」に出てきた2カップルです。
役名(と性格)が変わっています。
Love by chance」では、Tin &Can だった二人は、Two & Wish に。Pete & Ae だった二人は、Sorn & Pin に変わっています。
Noa & Phun の二人は、他の4人と車の(軽い)接触事故で知り合いになります。

冒頭、バックグラウンドミュージックが「Love by chance」でも使われていた曲で、スピンオフだなぁ、という気分をかきたてるのですが、Wish (Can)の髪の毛の色がピンクになっていてびっくりします。動きかたも、かわいい感じではなく、男っぽい感じを全面に。これが地だったりして。
Pin (Ae) もサッカーをしているんですが、なんだかどことなくフェミニンな感じ。メイクもしてますし。
更衣室に移って、Sorn (Pete) 登場。あの、おどおどして頼りなく、女々しい(失礼)感じだったPete が、すっかり男っぽく。
Two(Tin)はなかなか登場しないのですが、登場した時の見た目はそれほどの変化はなかったものの、話し方とか物腰が、すっかりフェミニン。Tin の取り付く島もないつんけんした役だけではなく、こういう可愛げのある役も似合うんですね。
それぞれ、男女にたとえたときの攻守交替、というところでしょうか?
これはとてもおもしろい試みですよね。

Love by chance」での設定とずれた設定になっていることで、違いや演じ方の差が視聴者によくわかります。
そのおかげで、セリフ一つ一つ、動作、所作一つ一つが、とても興味深い。
うん、こういうのほかのドラマでも やってみてくれると面白いかも。

ストーリー自体は他愛もないといってしまっては身も蓋もないですが、それぞれのカップルにすれ違いが発生し、片側がもやもやを募らせ......という感じです。
Two、Pin が「彼氏が浮気してるかも―」と相談するシーンは、笑ってしまいました。そのあと、Phun、Two、Pin が共同戦線を張る?ところもおもしろい。そういう動きになりますか......なるほど。
そして、それぞれのカップルに危機的な状況がほぼ同じタイミングで訪れる。
EP1 が紹介編。
EP2 が危機編。
EP3 が決着編。
ですね。見事に序破急です。
3者3様の決着のつけ方(仲直りの仕方)をしますが、それぞれのカップルの組み合わせに即したエンディングなのでしょうね。
一方で、どのカップルも同じような見た目のシーンで終わるところがポイントなのかもしれません。
あらためて、Sorn & Pin(Pete & Ae)は演技がうまいなぁ、と思いました。Sorn(Pete)の歌は今一と思ってしまいましたが......

Studio Wabi Sabi によるページで英語字幕で観ましたが、日本語字幕をつけたバージョンも 何例かYouTubeにアップされているようです。
2つ見つけたので、下にあげておきます。





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Still 2gether EP4 [2gether [タイ・ドラマ]]



タイの人気BLドラマ「2gether」の続編「Still 2gether」 EP4 です。
EP3 には既に日本語字幕がついていますね。

今回、Dim先輩のところで2週間練習している Sarawat たちから幕開けです。
しかし、Dim 先輩、すごいスパルタ(笑)
休憩もない恐るべき練習スケジュールを組むは、みんなを閉じ込めるは、携帯はとり上げるは......
Sarawat、携帯を取り上げられたら、Tine に連絡とれないじゃん......
EP3 が、寂しいTine バージョンだとしたら、EP4は寂しいSarawat バージョン。
でもね、Sarawat はこっそり抜け出して Tine の様子を見に行っちゃうんですよね。

で、ストーリーのメインは、
The Traditional Football Match 2U
これだけみるとサッカーの大会のようなんですが、後の方で「The 17th Traditional Football and Music Day」というアナウンスがあるシーンもあります。チアリーダーのコンテストも行われる。
Tine たちチアリーダーも、Sarawat たちバンドのメンバーもこの大会に向けて練習を重ねてきたわけです。
Man と Boss はサッカーの試合に出場です。

Sarawat のバンドのメンバーの一人が入院してしまい、ピンチヒッターが Mil 先輩。
なるほどねー、そう来ましたか(笑)。
これで主要メンバーがこの会場に揃うことになりますね。
Sarawat の弟 Phukong が隙をみて Mil に会いに行ったり。
兄弟ですね。やることが一緒だ(笑)。
このときの、Phukong が会いに来たことがわかったときの Mil の表情がとてもよかったですねぇ。

Sarawat の演奏に Tine が間に合うのか、というお決まりの展開を踏まえつつ、サッカー、チアリーダー、バンドのコンテスト結果は、まあみなさんの予想通りでして、そこはドラマということで。
それぞれのカップルのそれぞれの仲睦まじい様子を楽しめます、Man と Type も含めて。ただし、Green と Dim 先輩の仲を除く(笑)。

恒例の(?) 「2gether」のシーンを思い出させる演出ですが、今回は、例のイヤホン!
かける曲は、「2gether」EP4「Everything」ではなく、「Smile」に変わっていますが。

[Eng Sub] เพราะเรา(ยัง)คู่กัน Still 2gether _ EP.4 [4_4]_Moment a.jpg

[Eng Sub] เพราะเรา(ยัง)คู่กัน Still 2gether _ EP.4 [4_4]_Moment b.jpg

なんですけど、やはりコードのないイヤホンだと趣きに欠けますよねぇ......時代とはいえ、ちと残念です。

Ohm と Fong が、Earn に話しかけられて、どっちに気があるのかと言い争う(?) シーンがありますが、まあこの話は進展しないでしょうね(笑)。

しかし、Boss!!!!!
この期に及んでお笑い担当なのか、君は。
期待しているからね、EP5での活躍を!!

次回 EP5は、いよいよラストエピソードです。


<追記>
他のエピソードの感想ページへのリンクをはっておきます。
Still 2gether EP1
Still 2gether EP2
Still 2gether EP3
Still 2gether EP5

タグ:タイBL 2gether
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さいごの毛布 [日本の作家 近藤史恵]


さいごの毛布 (角川文庫)

さいごの毛布 (角川文庫)

  • 作者: 近藤 史恵
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/10/25
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
犬の最期を看取る「老犬ホーム」で働くことになった智美。初日から捨て犬を飼うことになってしまったり、脱走事件があったりと、トラブル続きの毎日だ。若い犬を預ける飼い主を批判してオーナーに怒られたり、最期を看取らない飼い主や、子供に死を見せたくないと老犬を預けた親に憤り……。ホームでの出来事を通じ、智美は、苦手だった人付き合いや疎遠な家族との関係を改めて考え直し始める。世知辛い世の中に光を灯す、心温まる物語。


近藤史恵のこの作品、ミステリではありません。
あらすじにもありますとおり、人付き合いが苦手だった(世の中の九十五パーセント近い人が苦手!)主人公智美が、老犬ホームで働くことで成長していくというストーリーです。
その老犬ホームの名前がブランケット。毛布ですね。老いた犬にとって、さいごの毛布。

「この仕事、すごく犬が好きだときついから」
というセリフが、読んでいると折に触れて思い出されるのですが、一方でさいごまで面倒を見ないのが悪い、と簡単に飼い主を断罪してしまわないところがポイントですね。

薄情だなと飼い主のことを思った智美が、
「お客さんの悪口は言わないで」
とオーナーに叱られるシーン(100ページ)も、単に商売だからというわけでもなさそうなことが、次第にわかってきます。

同様に、飼い主が会いに来ない犬のことを
「ノノが可哀想……」といった智美(オーナーからチビちゃんと呼ばれています)にオーナーがいうセリフも考えさせられます。(152ページ)
「可哀想かどうかを決めるのは、いつも傍観者よね」
「犬は自分が可哀想だなんて考えたことないわ。目の前にうれしいことがあったら夢中になって、寂しければ落ち込んで。そのときの感情だけで生きている」
「チビちゃんがノノを可哀想だと決めつけるのは勝手だけれど、それはあなたの感情に過ぎないわ。それで人を裁かないで」

犬の話に加えて、智美だけではなく、ホームのオーナー麻耶子にも、同僚(先輩)の碧にも、それぞれの事情があり、徐々に明らかになっていきます。

これらを通して、智美が成長していく物語となっています。
それにしても、近藤史恵さん、犬がお好きなんですね。
でも、犬にのめりこんで物事を捉えるのではなく、一歩引いたというか、冷静に客観的に、犬や飼い主の事情を眺めているところが作家のすごさなんだろうな、と思いました。



タグ:近藤史恵
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ヴィーナスは天使にあらず 天使と悪魔 9 [日本の作家 赤川次郎]

ヴィーナスは天使にあらず 天使と悪魔 9

ヴィーナスは天使にあらず 天使と悪魔 9

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/08/30
  • メディア: 単行本



「天使にかける橋」 (角川文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)以来となる、「天使と悪魔」シリーズです。シリーズ第9作。
かなり久しぶりですね。
「天使にかける橋」が出たのが2013年10月。この「ヴィーナスは天使にあらず 天使と悪魔 9」が出たのが2019年8月でしたから、およそ6年ぶりですか。
出版形態も新書サイズから、単行本に変わっています。KADOKAWA NOVELS やめちゃったのかな?

短編集で、裏側の帯に各話の簡単なあらすじがついています。

美術館で高名な画家に出会ったマリは、“ヴィーナス”としてスカウトされモデルを引き受けることになり―― 「ヴィーナスは天使にあらず」
ポチたちが偶然入ったのは、新婚夫婦の住むマンション。そこでは夫婦間の殺人が起きていた場所だった。 「別れ話は黄昏に」
ドラマの水死体の役をやることになったマリは、水底に沈む本物の死体を見付けてしまう。 「天使の身替りをさがして」
動物病院でポチを助けてくれたのは、広告代理店社員の男性。二人はある女性を巡って邪な謀略を働いていて―― 「長いライバル」
鰻重を巡って陸上の日本チャンピオンとかけっこをすることになったマリ。勝負の後、突然男が倒れてしまう。 「失われた王者」
無賃乗車で捕まったところを、親切な町長に助けられた二人。その町では少女の「いけにえ」を探していて―― 「悪魔が夜来る」

帯には「キュートな」という形容詞が使われていますが、まさにキュートなシリーズです。
主人公である天使がキュートというのもあるのですが、「天使にかける橋」感想にも書きましたが、窮地に陥ったヒロインが、ちゃんと人の善意に支えられて、切り抜けていく枠組みがキュートです。
しっかりとしたこの「ぬるさ」「ゆるさ」に浸る心地よさを味わうのがこのシリーズですね。

なかなか新刊の出ないシリーズですが、次作にも期待します。
今度はまた、長編を読んでみたいですね。


<蛇足>
「当り前でしょ。旦那が暴行罪で逮捕されてちゃね」
~略~ もし、あかりを傷つけていたら「殺人未遂」になるところだ。(78ページ)
うーん、暴行罪と殺人未遂の適用、区別って、こういう感じでしたか?




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ドラマ:死人が犯した殺人 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD


「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の、シーズン2 第4作目「死人が犯した殺人」 (The Problem at Gallows Gate)です。
ドラマ2回分の時間を使ってます。前編、後編というところでしょうか。

すごく久しぶりにジョナサン・クリークを観ましたね。
シーズン2 第3作目「30秒のトリック」 (The Scented Room)の感想が去年の12月ですから8ヶ月ぶり!

冒頭、自らの誕生日パーティの当日、恋人 Felicity の浮気現場を見つけた男 Duncanが、バルコニーから自殺(転落死)するシーンです。
いきなりショッキングなところから始まりますが、その3週間後、その Felicity が殺される事件が発生。Felicity が襲われているところをジョナサンとマデリンの連れが目撃。マデリンは、窓を割って建物の中に侵入します!
ジョナサンとマデリンは死体発見者となったことで捜査に乗り出します。
目撃者の証言では、Felicity を殺したのは、なんと Duncan。
なので、「死人が犯した殺人」というわけですね。
原題は「The Problem at Gallows Gate」ですので「ギャローズ・ゲートでの事件」と場所を使ったタイトルですから、かなり思い切った邦題をつけています。
あと、Felicity が殺された現場も密室状況でした--たいして重きは置かれていませんが。

ちょっと話のつくりが雑だなぁ、と思ってしまいました。
(事件とは関係のない脇筋のエピソード=ジョナサンが仕えている?奇術師アダムの共演相手である盲目の伝説のジャズミュージシャン Hewie Harper のエピソードもかなり雑です)
「死人が犯した殺人」というインパクトに頼りすぎでしょうか。

謎やトリックも、あれこれ盛り込まれていますが、ちょっとちぐはぐな感じがします。
Duncan が死んでいるのかどうか、というのもちょっといい加減な謎解きでしたし(某日本人作家にこれをもっともっと派手にしたような作品がありましたね......)、Felicity 殺しの現場にあったストッキングのことをジョナサンが執拗に気にするのですが、今一つぱっとしない謎解きでしたね。
留守番電話のテープが何度も盗まれるというのも拍子抜け。
ジョナサンとマデリンの連れが目撃した Fecility が襲われるシーンの絵解き(前例の多いパターンではありますが、ちょっと目新しく感じました)や、 Felicity が殺された現場が密室であったことの絵解きは鮮やかに思えたのですが、このドラマでは重きが置かれていなくてあっさり流されていてもったいないなー、と思いました。

あと、Felicity の浮気相手?の彼女(そうなんです、結局Felicity は振られるんです)の名前がKiko。
日本人という設定ですね。
秋篠宮殿下の婚約内定が報道されたのが1989年8月で、このドラマの放送が1998年ですから、妃殿下にあやかったのかな? でも、ドラマのKikoさん、ちょっとひどい目にもあうのでよろしくないような......まあ、イギリス人は気にしないでしょうが。
演じている女優さんは、Akemi Otani と、いつも参照している「The Jonathan Creek homepage」というHPに紹介されています。
「死人が犯した殺人」 (The Problem at Gallows Gate)のページへのリンクはこちらこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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The Shipper 追加の感想 [タイ・ドラマ]

タイのドラマ、「The Shipper」については現在進行形のかたちで感想を途中から3回書きました。

The Shipper EP1 ~ EP9
The Shipper EP10~EP11
The Shipper EP12(最終回)

リアルタイムで観ていたこともあって、勢いで感想を書いていましたが、ちょっと落ち着いたところで追加しておきたいと思います。
YouTubeでは、日本語の字幕も全エピソードついています。

「The Shipper EP12(最終回)」で、クライマックスの Kim (Pam) と Khett のキスシーンの直前に、Kim (中身は Pam)のいうセリフ「It is now.」が日本語字幕ではどう訳されるのか気になると書いていましたが、実際にはあっさり
「今だよ」
でしたね。ま、そりゃそうですよね。

このセリフ、間に Khett の長いセリフ(回想シーンつき)が挟まるのでわかりにくいのですが--あっ、でも、この Khett のセリフ、とてもいいです--、その前の Pam の
「いつからかわかんない」(I don't know when it started.)
というセリフを受けたものです。
このセリフも曲者で、英語でいう「it」が何を指すのか、何が「いつから」なのか考えないといけないのですが、True Love Kiss の話をしている中で Khett がその相手だと思わなかった、と流れてきて、「いつからかわかんない」というのですから、True Love がいつ始まったのかわからない、ということなのだと思います。
それに対して、Khett は長いセリフで、Khett サイドの想いがいつ始まったかを答えているのです。
で、Pam の発言として
「今だよ」(It is now.)
とくるわけですから、True Love は今から始まるんだよ、という意味と解釈できますね。
だからこのセリフは、Pam の気持ちを Khett にきちんと告げるセリフでもあり、お互いの気持ちを確かめ合ってしっかりと両想いとして True Love が始まるという宣言なんだと解釈したいです。
(もちろん、It is now. は、「さあ」程度の意味しかない、という解釈もありますけれど......)

最後の最後、最終回のエンドロールは、主要な出演者がダンス?を踊る Clip となっています。
日本人なら、恋ダンスかよ、と突っ込みたくなる仕様ですが、ま、いいか。パクリってこともないでしょうし。
でも、せっかくこういうダンスを作ったのなら、EP1 から繰り返し流せばよかったのにな、と思いました。
ここで、Kim & Way の敵役だった俳優さんも仲良く(?) ダンスしていて笑えました。この人、メイクとか変えれば別の作品で主役とかできるんじゃないかなぁ?
あと、Khett 役だった Ohm くん。君、ダンスあんまりうまくないね......(笑)。一所懸命ちゃんとやろうとしているのはわかるんだけど、全般にぎこちない...... それがかわいいという女性ファンもいらっしゃるのでしょうね。

OSTビデオでも、このダンス使われています。



このダンスも終わってから、本当の最後の最後に、実は Kim の出てくるシーンがあります。
英語版の字幕では、出てくるセリフが訳されていないのでわからなかったのですが、日本語版はちゃんと訳されています。
死語の世界で、天の声(神の声?)が Kim に話しかけます。
「あなたに提案したいことがあります……」
うわっ、思わせぶり......
控え目に考えると、EP12 の教会のシーンの裏話だ、という解釈になるのでしょうけれど、それだと「提案」っぽくないし、ここは続編に期待、でしょうか!?
「The Shipper」が Pam 視点の物語であったのに対し、Kim 視点の物語が別途あるということのプレアド?
もしこれが実現すれば、The Shipper EP1 ~ EP9のところで書いた、Kim の真実への不満が解消するような説明をつけてもらえるかもしれません。

Kim の性格の問題はありますが(笑)、Kim にも甦ってほしかったですしね。
「The Shipper EP10~EP11」に書いた「ちょっと強引ですが、1つ、ハッピーエンディングへ無理やり持っていく解釈」というのは、Kim の意識も実は戻ってきているのでは、というものでした。
それは、EP11のダーツのエピソードから思いついたものです。
勘の鋭い Khett が、今自分が話している相手が、Pam なのか Kim なのかはっきりさせるために、Kim / Pam にダーツを投げろ、というシーン。
Kim は百発百中でダーツの真ん中に当てます。これ、Pam だったら無理ですよね。
つまりこの段階では、Kim が戻ってきていた。完全には死んでいなかった(変な表現ですが)、と解釈したのです。
ひょっとしたら、ここも、上の「提案」の一部だったのかも、なんて......


GMMの作品らしく、予告編が2パターンあります。



以前に作られたプロト版というべきものがこちら。



このプロト版、雰囲気が違うどころか、ストーリーの力点まで違う作品になっていそうでおもしろいですね。
このバージョンだと、身体の入れ替わりは起こるもののの、Kim になった Pan は、Way、Soda、Khett の3人の間で揺れ動いて(?) 誰を選ぶか、というパターンになっていたみたいです。あっ、こう書くと出来上がった The Shipper とあまり変わらない気もしてきますが、映像を観ていただくと言いたいことをわかっていただけるのでは、と思います。


さて、とても楽しく観ることができた「The Shipper」、続編があるといいなぁ、と期待して感想を終わりたいと思います。



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